「グッド・ドクター」を見てみた。
1話しか見ていないが、個人的にいいドラマであったと持ったのでコメントする。
物語は、山崎賢人さん演じる、自閉症スペクトラム症(ASD)の医者が主人公で進んでいくが、医者に求められるようなヒューマンスキルが、いわゆる”空気を読む”みたいな能力に乏しく、医者になれるかなれないかみたいな内容で進んでいく。
で、なぜこのドラマがいいと思ったのかは、ASDに対しての理解が今後、ドラマを通して進んでいくのではないかと考えたからだ。
劇中ではASDを個人的には結構正確に描いていたような気がする。
例えば、
・落ち着きのなさ
・記憶力
・パニックに陥る
・空気が読めない
・他人の感情を理解しにくい
など描かれていた。
実際に何人かのASDの方々とお会いしたことがあるが、似たようなものであったと思う。
しかし、あんなに手を震わせたり、体硬直しているような感じではないと思うけれど。
そして、医者としてASDを持つものがやっていけるかを考える。
実際にASDを持った医者がいたかどうかはわからないが、医者としての一部の能力は、劇中にも描かれているように、顕著に突出することは容易に考えられる。
ASDのもう1つの特徴は、サヴァン症候群を同時に持つ場合が比較的多いことである。
そして、サヴァン症候群の特徴としては、やはり記憶力のすさまじさであろう。劇中では医学書やカルテ等を機械のように正確に記憶し、引っ張り出すシーンが多々ある。
ASD(サヴァン症候群)の強みとしては、一般的な人間にはできないデータ処理をすることができるのが、傑出した能力であるといえるだろう。
と考えると、役割を明確化してあげれば、医者としてやっていける、ハイスペックな医者になれるのではないかと、短絡的ではあるが予想しています。
また、医者だけではなく、このような能力を活かしていく場面は社会に多々転がっていることであろう。
それをドラマを通して訴えていただければ、ASDに対する社会での見方が改善されていけば、彼らのさらなる活躍も期待でき、より良い社会につながっていくだろう。
しかし課題もあり、記憶力だけでは太刀打ちできない場面も多々ある。
そして、情報処理の能力はやはり機械に対して優位性を持つことには無理があるだろう。
このような課題に対してどのような対策をうつのかが興味深い。
彼らが現状の能力を鑑み、さらに能力を発展させ、機会に代替されない能力を手にすることは可能であろうか。
また、そのようなトレーニング手法は開発されている、あるいはあるのだろうか。
以上、専門外の無知で生意気な人間の意見、感想である。